作者を人間国宝にすべき
これを読んだとき、子どもの頃の自分に出会えた気がしました。
「次はどうなるんだろう」とわくわくした保育園時代の私に、完璧にワープできたのです。
息子や娘は、あのころの私と同じ目をして、何度も何度も
「これ読んで。今日はやまのぼり(の章)ね」とか、
「今日はおおかみ(の章)」と言います。
この果てしない長い時間の循環に感動すらおぼえるのでありました。
トイレのことを「ごふじょう」と書いてあったり、女の子がわりとおとなしめ、男の子が乱暴という図式をみると、歳月を感じますが、子どもの心をわしづかみにして「いやいやえん」という架空の保育園に連れ去る、この文の力はどうでしょう!
私は、中川季枝子氏を、一刻も早く人間国宝にすべきだとおもいます。
娘の子ども、つまり将来の私の孫にも何が何でも力づくで読ませてやると心に誓っています。