【著作】





とっても心地いい!シンプルひとり暮らし』 (すばる舎) 2008
装丁 谷口純平想像力工房
編集 渡辺のぞみ
イラスト サイトウトモミ

持ちすぎない
そろえすぎない

ワタシサイズの快適生活を見つける!

【内容】
「少しずつ足していくインテリアと収納」「14回転居から学んだ部屋探し&引っ越しのコツ」「ひとり暮らしだからこそ大切にしたい家族の絆、心の絆」ほか

【制作こぼれ話】
ひとり暮らしには、たとえば鞄ひとつで、1ヶ月の旅にひょいと出られるような──、彼の住んでいるあの町の近くに住みたいと思いたった日から三日で煮元をまとめて引っ越しができるような、できればそれくらいの身軽さが欲しい。そんな身軽さこそが、ひとり暮らしの特権で、所持品が多くなるほど、暮らしは複雑になり、シンプルに生きうにくくなる。〜「はじめに」より以下略

編集の渡辺さんから最初に「はじめに」を書いて欲しいと言われ、提出。そこから装丁の谷口純平さんがさらさらと表紙案を起こしてくれたそう。原稿より先に表紙案が生まれたのは、これまでの仕事で初。バッグの形は家。颯爽と家を持ち歩く女性のイラスト、とても気に入っています。
私は9年のひとり暮らしを経て、もはや4人暮らしですが、人生で初めての自立を迎えるひとり暮らしさんのために、心を込めて書きました!




ジャンク・スタイル・キッチン』 (風土社) 2007
装丁 下山ワタル
写真 安部まゆみ、野寺治孝
編集 遊佐葉子、熊谷美智世
イラスト 北村範史、伊藤絵里子

自分が焼いた器、自分で作ったテーブル、椅子、そして台所。
大量生産で大量に供給されたおしきせの台所をよしとせず、
使いやすいように自分サイズに手を入れた、
世界でたったひとつの
私の台所を持っている人たちをルポ。
台所の数だけ、まじめであたたかな幸福が、確かにそこにあった──。


【内容】
匙屋、寺林省二、わが家の古いもん、待つ料理ほか

【制作こぼれ話】
ジャンクシリーズ3部作がようやく完結。1年に3冊はさすがに疲労したけれど、目に見えないいろんなものを受け取った。
3冊を通して、じつは、働くとはどういうことかを、いちばん書きたかった。「こういうことを書きたいんだけど、シリーズともなると、つっぱしっていいのか迷うし、不安がある」と最初に話したときに、編集の熊谷さんが「これを読んで」とある新聞の社説をファックスしてくれた。日本の経済と若者の指向についての記事だった。彼女は言った。「私たちは間違ってないから、迷わずいこう」。そこで3冊の軸になる1本の道が見えた。執筆中、何度、そのファックスを読み直したことだろう。
発売後、これまでの私の本とは異なり、編集の遊佐さんが、新聞に重点的に働きかけた。小さな本だが、インテリアの様式としてではなく、暮らしの思想を紹介した書として、編集と営業と著者が一体となり、心を一つに動けたことは初体験で、かけがえのない時間を過ごせた。




スピリッツ・オブ・ジャンク・スタイル』 (風土社) 2007
装丁 下山ワタル
写真 安部まゆみ、野寺治孝
編集 熊谷美智世
イラスト 北村範史、伊藤絵里子

人にはがらくたに見えるものでも、自分が美しいと思えばそれでいい。

そういう住まいを訪ねていくうちに気づいた。
これは、「もったいない」を大事にする先人達が築いた価値観。
私たち日本人が先祖から受け継ぎ、累々と実践してきた暮らし方である、と。

【内容】
アントス(金属造形作家)、ジャンク・スピリッツ・ロード(裏下北沢)、牧野伊三夫さんの宝物をのぞきにゆく。私的民藝紳士録ほか


【制作こぼれ話】
ジャンクシリーズ3部作の第2弾。会う人、会う人に、発見と学びを得た。
脱稿したとき、もう3冊目はとても書けないと思うくらいに精根尽き果てた。(いい意味で)何度も取材して、知っているようなつもりになっていたアントスの二人の心の内やルーツを初めて聞くことが出き、つくづく人物取材は、2時間3時間なぞのインタビューなどでは、とうていわかりえないものなのだと実感した。日ごろの取材姿勢を省みる機会にもなった。





センス・オブ・ジャンク・スタイル』 (風土社)2007 
装丁 下山ワタル
写真 安部まゆみ、野寺治孝
編集 熊谷美智世
イラスト 北村範史、伊藤絵里子

壊れたら直す。なかったら作る。
ブランドや情報に振り回されることなく
自分のものさしで生きる人たちの生活の思想を描きたかった


【内容】
源七さん(革もの作家)、ジャンク・スピリッツ・ロード(本郷6丁目界隈)、神社の古道具市ほか


【制作こぼれ話】
7月、10月、12月と続くジャンクシリーズ3部作の第1弾。リトルマガジンではなく、書籍としてとりくんだ。小さな本だが、こめた想いは熱い。取材しながら気づいたのは、たくさん作ってたくさん消費する社会へのしなやかな反骨である。
そして、取材するだれもが、食べることをおろそかにしていないことに驚いた。木の匙を13年作り続けている夫妻には、働くことの意味を学んだ。学びの連続だった取材がひとりでも多くの方に伝わってほしいと、それだけを願って、編集者と二人三脚で半年間没頭した。濃い時間であった。




かみさま』 (ポプラ社) 2006
装丁 横須賀拓
写真 小林キユウ
編集 鎌田怜子

紙と人の心を結ぶ絆の物語を書きたかったー。


【内容】
(登場人物・かみさま)
山櫻、越前生漉奉書、すみれ洋裁店、佐藤柚香、三木重人、井上明久、高濱浩子、水野学、大口善介、ゼンマイカムパニー、ランドスケーププロダクツ、みつ、ちはる、渡辺ゆき、柑、佐藤克裕、アコ、グッドデザインカンパニー、菊地敦己、守先正、小林キユウ、青木隼人、ナノグラフィカ、高井綾子、美篶堂、世田谷区立代沢小学校の学級新聞、RARI YOSHIO、飯田安国、嶋浩一郎、平野甲賀、田中一光(登場順)

(コラム)
古書日月道、山下印刷、はいばら、おみくじは誰がデザインしているのか、牛乳のふたの秘密ほか

【制作こぼれ話】
全精力をつぎこんだので、しばらくは燃え尽きた感がまとわりついていた。これまで書籍は、編集者に併走してもらいつつも、「書くときはひとり」という孤独感があったが、これほど編集者と一緒にゼロから作り上げた印象の強い仕事はない。発売の時は、ああもう手を放れてしまうのだなあ、この本について意見を戦わせる相手がいなくなるのだなあという一抹の寂しささえ感じた。造本設計という言葉をとても意識させられた本。たくさんの人のお世話になった。




ジャンク・スタイル』 (平凡社) 2003
装丁 レイアウト 熊谷智子
写真       小畑雄嗣・安部まゆみ・松永学
編集 清水壽明

出自やブランドという記号ではなく、「自分のものさし」、自分独自の審美眼を
持った12人のライフスタイルとプライベート空間を取材した。

【制作こぼれ話】
最初は、いろんな媒体などをみて、気になる人々を取材対象に挙げてい。だが、ロケハンに行くと、どうも、何かが、少し違う・・・。そこで取材方法を軌道修正。取材した人から「あなたが素敵だと思うお友だちをご紹介してください」という方式に替えたら、これが大正解。やっぱり素敵な人には、感性をインスパイアされるような素敵な友がいるのだな、と再確認。この方法は、果てしなく時間がかかるけれど、一番確実に自分の求めるコンセプトに近い人に出会える方法ではないかと思っている。





ジャンク・ウエア』 (平凡社) 2004
共著 ふたつ星文庫(大平一枝、さとうあとり)
装丁 熊谷智子
写真 中川彰、川村法子
編集 清水壽明

パイレックス、ヘーゼル・アトラス、フェデラル・グラスのガラスウエアを
「生活者の目線」で紹介。
ファイヤーキングの陰に隠れたこのかわいい器達に、
日の目を当ててあげたいという一心で、編集・執筆した。
使ってこそ楽しいアメリカンジャンクの魅力が伝われば幸いである。

【本書あとがきより】
この本を作りながら、タイムマシンに乗って、
20世紀をひとっ飛びしてきたような気がする。
家の明かりが温かく輝いていた、夢一杯の生活史。
アメリカン・ジャンクはそんな時代のシンボルだ。

あるモノを見た瞬間、なぜか引き付けられる。ノスタルジーが胸の奥で
小さな炎をちらつかせる感じ。
忘れていた過去の小さな思い出が、ふいに脳裏に浮かび上がる。
アメリカンコレクタブルズの器は、丈夫で安くてキレイで夢がある、大衆食器だった。
20世紀、大衆の暮らしがこれからどんどん豊かになるという夢にあふれていた頃に、
一般大衆の生活を、おしなべて豊かにするために生まれてきたものたち。
だから、どの家にもあった。
おばあちゃんも、お母さんも、隣のおばちゃんも、みんな持っていた。
新しいモデルが生まれると、ありふれたモノたちは輝きを失い、
倉庫の奥にしまいこまれる。
それが今、ガレージセールやフリーマーケット、アンティークモールの一角で
再会する、パイレックスやその仲間達だ。


毎日汚して、洗ってまた使われてきたものたち。
バックスタンプがすり減り、表面に小さな傷をのこしたこの器たちは、
使いしてのモノなんかとは全く
違う精神から生まれてきた商品だ。
だから今もこんなに沢山残っているし、ちゃんと使える。
何より、アメリカが輝いていた時代の夢と希望が
たくさん詰まっている。





見えなくても、きこえなくても。〜光と音を持たない妻と育んだ絆』 2006
(主婦と生活社) 
装丁 守先正
写真 安部まゆみ
編集 寺田文一

全盲ろう者の久代さんと、自給自足生活を営む健聴者の好彦さん。
ふたりは40代の終わりに知りあい、恋に墜ちた。
絶望の淵からはいあがり、京都の盲ろう者の希望的存在となった妻と。彼女を陰で支える夫の心の絆、
そして丹後の四季を描いたノンフィクション。

【執筆こぼれ話】
京都、丹後半島の奥地で自給自足をする梅木好彦さんのもとへ嫁いだ花嫁は、全盲ろう者の久代さん。
40代の終わりに知り合ったふたりは恋に墜ち、結婚をした。笑いの絶えないふたりの壮絶な過去と、けしておとぎ話ではない山のなかの自給自足生活、ある壮大な夢を実現してしまった今、そして未来を綴った。

指をつないでコミュニケーションをする触手話の存在もこの時初めて知った。ふたりのそばにいると、静かで言葉こそきこえないが、あたたかで楽しげな空気に包まれる。つねに笑い声が絶えず、指の小さな動きで相手の心をはかる触手話が魔法の言語のようにみえた。

片道10時間の取材の道中はカメラマンの安部まゆみと、ずっと人生を語り合った。暑い夏は、過疎の集落の梅木邸前のあぜ道で昼寝。何年も宿泊者がいないという町の公民館にも泊めてもらった。食事はもちろん自炊。一宿一飯の恩義にあずかった集落の人とは今も交流が続いている。
思いがけず、3年もかかってしまったが私にとって忘れられない、思い入れ深い作品になっている。




世界でたったひとつのわが家』 (講談社) 2005
装丁・ブックデザイン 坂川栄治・田中久子(坂川事務所)
イラスト 牧野伊三夫
編集 篠原由紀子

傘立てのスペース、パソコンのコードの束、
物干し竿の高さ・・・
そういうささいな暮らしの隅っこに、
案外、快適の「核心」が
潜んでいたりするのではあるまいか。
〜はじめにより〜

【執筆こぼれ話】
連載を大幅に加筆修正。「本にしませんか」とご連絡をいただいてから、1年7ヶ月がかかってしまった。いわゆる「実用」と「エッセイ」のはざまで、編集者も私も揺れに揺れた。

本書では、建築家や収納カウンセラーや住宅雑誌が言ってくれなかった、生活目線での「家作り」のツボとコツを書いた。
住んでみたら、パソコンコードのたこ足配線は今にも出火しそうだし、ほんの少しの予算を削ったばかりに、お香を置く場所がなく、床に置いている。ちょっとした無意味な棚があればよかったなあ、
床暖房の敷設スペースはもっと考えればよかったなあなど、これから家を建てる人に役立つような私の失敗も書いてみた。
そして、家という箱を作ることは、これからの人生を考えることなのだなあということや、ご近所さんとのつき合いの愉しみについてもまとめた。

書き下ろしよりはるかにしんどかったというのが本音である。
牧野さんの絵が、私の拙い文章を支えてくださった。
帯や見返しのコピーを編集者と一緒に一言一句、納得しあいながら作った。編集者と併走している感が心地よかった。




自分たちでマンションを建ててみた。〜下北沢コーポラティブハウス物語
 (河出書房新社)2000
装丁   渡辺浩美
イラスト 伊東道子
写真   編集部
編集   西口徹


居住者で土地を共同購入。
建設組合を結成して、建築家とともに、
一戸ずつそれぞれ自由な間取り・設計でつくる集合住宅が完成するまでの体験記。
よぶんなコストをおさえた低価格・自由設計も魅力だけれど、
私はこの住まいのコミュニテイ、
「長屋的感覚」こそがじつは大きな魅力だったのだと、
建てたあとで気づいた──。

【制作こぼれ話】
比較するほどたくさん著書や共著があるわけではないが、新聞・テレビ・雑誌等で、一番取材の多かったのが本書。いまだに、「コーポラティブハウスについて現状と課題を取材したい」という申し出をいただく。最初はいろんな取材に答えていたが、悪いところだけを強調して報道されるなど、予想外の苦い経験も・・・。
マスの力は怖いなと、あらためて実感した。
「この本を読んで、コーポラティブハウスの入居を決めた」という方の話をいくつか聞くと、少しは役に立てたのかなと嬉しくなる。
今でも、コーポラティブハウスは、土地が安くないこの国の住環境を変える切り札だと私は信じている──。





家事場のバカぢから』 (メディアファクトリー) 2002
共著 大平一枝、森優子、由井卯月
装丁 木庭貴信(オクターブ)
編集 小倉香

圧倒的に時間のない働く母の家事哲学。

【執筆こぼれ話】
しばしば、マンガとエッセイが一緒になった書物は、格下でお手軽に作られたようにみられがちだが、本書の制作はまるまる1年半費やし、マンガのオチひとつ、家事のネタひとつも、本当に何十本の中からひとつを選び、ケンケンガクガクの議論を何日も重ねた末に生まれた。だから、とても思い入れが強い。実際、保育園便りで紹介したいとか、働く母からの感想メールなど、私の著作の中でもレスポンスの多い作品である。共著の森と由井は、「フリーランスで働く母の会」のメンバーである。




ずぼらママのお気楽アトピー育児』 (KKベストセラーズ)1996
装丁 小松孝代
マンガ、表紙イラスト いさやまもとこ
イラスト もりなをこ

著書第一作目。ちょうど長男出産1年後に発売された。
働く母のアトピー育児を書きたかった。
マンガは当時好きだったいさやまさんにお願いした。
授乳と授乳の合間に、マシンガンのように、ワープロ(そう、たしかに当時はワープロだった)を打ったのを鮮明に覚えている。

「ああ、マンガ付きの育児エッセイ、はやってるよねえ」
「マシンガンみたいに打ったって、ちょっと大げさに書いたでしょう」・・・etc。
皮肉たっぷりにいわれたこともあったけれど、どんな体裁をとろうと、
この本は、あのときの私の精一杯のリアルがつまっている。
書きたいことを全部吐きだした快感を
初めて得た。
今、手元に残っているのはたった1冊。忘れられない大切な作品だ。


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