【書籍の編集・ライティング】





『別冊太陽 日本の民家』(平凡社)
高井 潔, 浜 美枝, 服部 真澄

美と伝統〜東日本編〜

写真・文 高井潔、デザイン・津嶋佐代子
寄稿 浜美枝、服部真澄、安藤邦廣ほか
編集 大平一枝




『to the rooms』 chiharu著
撮影/安部まゆみ デザイン/ジュウ・ドゥ・ポゥム

ちはるさんの本のお手伝いはこれが7冊目。
今回は、「パリの部屋」シリーズでおなじみジュウ・ドゥ・ポゥムさんにデザインをお願いするとのことだったので、上がりがとくに楽しみでした。期待通りの仕上がりで、ちはるさんとの感性の近さを感じた次第。
思えば1冊目の「love home」は何もかもが初めてで、スタッフ全員に産みの苦しみがありましたが、今は「あ・うん」の呼吸で、現場がラクチン。この本の現場に行くのが、とても楽しみでした。といって手を抜くわけではもちろんなく、新しいチャレンジを楽しむ心の余裕ができたといえばいいでしょうか。
今は、loveシリーズのように、1冊すべてに関わるというわけにはいかなくなりましたが、彼女との仕事はかなり刺激されるので、私にとって貴重な時間になっています。




『男友達』  アスコム (2005年3月)
個性的な15人の男性の住まいを掲載。私は、そのうちの8人の取材をお手伝いさせていただきました。
ちはるさんの本としては、ちょっと今までにない読者層を開拓した感のある作品。
なんといっても取材が楽しかった! 
写真にも力があり、それを最大限に生かすデザインがなされていて、so cool!な仕上がり。。




『おうちあそび』  ポプラ社(2005年3月)
一年前から企画がスタート。長い時間のかかった書籍です。
素敵な映画、音楽、写真集を私もここからたくさん学びました。
やはり上製本は美しくて、贅沢でいいなあと思いました。こだわりの造本設計が印象的です。




『開高健がいた。』 コロナ・ブックス編集部編(平凡社)
一滴の光を求めて大陸を横断し、人間の尊厳を見極めに戦場に立つ。
バケツ一杯のキャビアから山の岩清水まで、
世界を食べ尽くしながら、食のシーンに路程される人間の営みを表現した。
そんな作家を人は自由人と呼んだ。

***

この仕事をきっかけにじっくり読むようになった。
今まで読まなかった自分を悔やんだ。
どんなエロティックな文章やユーモアあふれるエッセイを書いても、
一流の品格があり、気高さがある。
そして、読めば読むほど、文学の神様のように遠い存在にいってしまう。
おこがましいが、この人の文章をお手本にしなくて誰のをするのか、というくらい尊敬している。




『La-bas,Papillon』 Chiharu著(講談社) 
2003年、夏、フランスロケ刊行。少しお手伝いさせていただいた。
「ちはるさん×パリのアーティストたちのアトリエ」という化学反応が、
1冊にいい塩梅に表現されている。みるたびに好きな写真が変わる、不思議なところがある。
それだけ写真のクオリティが高いということだろう。





『loving cafes』 Chiharu著(主婦と生活社) 
取材・構成
アンティーク・タミゼの人物ボケ・奥のイスにピンがきている写真がすき。
安部まゆみ氏の「よくこんな構図を考えたなあ」「ここにピンをあてるか」と驚かされる写真が、随所にある。
ちはる氏のカフェ開店もともない、ドキュメント的にカフェ開店記も収録。もりだくさんな内容に。
3冊ぶっ続けでloveシリーズを作ったが、カフェ開店、カフェグッズの制作、タレント業もこなしながら、本づくりにひとつも手を抜かないちはる氏の意欲に学ぶことが多かった。




『Loving children』 Chiharu著(主婦と生活社) 
構成・文





『love home』 Chiharu著(主婦と生活社) 
ちはるさんと二人、出版社を奔走しながらゼロから作り上げた。
制作は困難が多く、
「タイトル、表紙写真が意味不明」「商品の価格などクレジットがないのはインテリア本では論外」・・等々、
いろんなことを言われながらも、「自分たちが読みたいインテリアの本」を押し通した。
当時、インテリアの本は、間取りや「リビング」「玄関」など部屋別の構成が多かったが、
本書はちはる氏の発案で「ドアノブ」「床材」「窓枠」など素材別に構成した。
私も家を建てるとき(正確にはコーポラティブハウスという集合住宅だが)、
「床材」を探したくてもメーカーごとのカタログを集めるしかなく、
床材ばかりが集合したインテリアの本がなかったという経験もべースにあった。
たくさん宣伝をしていないが、とても多くの方から支持をいただけたムックとして、特別な思い入れがある。
その後、シリーズ化し、ちはるさんの本を同社で合計3冊、お手伝いさせていただいた。




『昔きものを買いに行く』(平凡社/2003)
「くるりAGARU、今昔西村、時代裂屋梵、やゝ、アンティークきもの蔵、三友居」取材・文


まんまと、この取材の後、くるりで昔きものをひとそろい買いそろえてしまった。
そのあと、はまるかと思ったがそうでもなかったので我ながらほっとした。
京都の4軒は、老舗あり、ニューウエーブありで楽しかった。
今昔西村で心底欲しくなったチョコレート色のラメの入った着物は20万。
昼間の太陽光と、夜のあんどんの光で、輝きかたが違い、
同じ着物を同じ人がきても全く違う印象になるという。
なんて粋な仕掛けだろうと、いにしえの人の知恵とおしゃれ心に脱帽した。




『別冊太陽 読み語り絵本100』 (平凡社/2001)
別冊太陽編集部
長谷川摂子、譚小勇、金子修介、今泉博、向井淳子、山本明江(敬称略)取材・文




『別冊太陽 白洲正子の旅』 (2000,SPRING/ 平凡社)
「長良川をたどって、山奥なれど美濃」写真・文

白洲さんの随筆・紀行文から、テーマとなる作品を選定。
私は『十一面観音巡礼』『かくれ里』に書かれた美濃を選ばせていただき、
白洲さんの足取りをそのままたどった。
真冬の一人旅で、山間の村の線路は土砂で埋まり不通に。
心細い気持ちを振り払いながら、
雪を踏みしめて山道をひたすら歩き続けた。
白洲さんが「うぶで美しい」と綴った長滝白山神社の延命冠者の能面と
対峙できたのは、夜のとばりが落ち始める頃だった。
しんしんと冷える奥飛騨の博物館で、能面を前に言葉をなくし
感動と言うよりは畏敬にも似た気持ちで身震いしたのを鮮明に記憶している。
今でも、このときに白洲正子さんの文章に出会えたことを幸運に思っている。
同時に、自分の筆の未熟さに落ち込み、なかなか這い上がることが出来なかったという
意味でも、忘れられない仕事でもある。




『光と影の詩人 藤城清治の世界』 (別冊太陽編集部) 
編集・取材・文
山田恵子と二人で、編集から執筆まで担当。
地獄のように膨大な仕事量で、やってもやっても終わらない感じがしたが、
できあがったときは感無量だった。
影絵作家の藤城さんの偉大な作品に生で触れることが出来たこと、
藤城さんと40年前に交流があった知己の人々を捜し出し、お話を伺えたことは貴重な体験である。
今は移転したが、旧社屋の暮らしの手帖社に取材できたことも、貴重な想い出になっている。


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