top of page

おもいやりのかたち

  • 執筆者の写真: kazue oodaira
    kazue oodaira
  • 2013年1月19日
  • 読了時間: 1分

ある美術展の図録制作のお手伝いで、素敵な人たちに出合った。どう素敵かというと、凄い仕事をしてきたのにそれをひけらかさない、目線が誰に対してもフラットで平等で、きどらない。このどれも、年をとればとるほど難しいことである。 そのおひとりは和傘作家で、外国の傘は広げたものをたたむと、濡れた面が外に出るが、和傘は濡れた面が内側にたためるようになるのだと教えてもらった。それは、日本人の思いやりであり、日本人らしい造りなのだとも。しみじみと和傘が欲しくなったのは言うまでもない。

 
 

2025 『ふたたび歩き出すとき 東京の台所』(毎日新聞出版)発売

2024 『そこに定食屋があるかぎり』(扶桑社) 

2024 『注文に時間がかかるカフェ』(ポプラ社) 

00:00 / 05:15
Gradient_edited_edited.jpg

© 2024  暮らしの柄 大平一枝  Kazue Oodaira , Design Izumi Saito [rhyme inc.] All rights reserved.  

bottom of page