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お返しがしたくなる


複数の人に、これ読んでおかないとまずいですよ、とずっと前に言われた本を今頃読んでいる。『奇跡の画家』(後藤正治著)。画家と画商と、絵を買ったお客さんたちのそれぞれの物語。珠玉ってこういうことをいうのだろうなあ。読み応えのあるノンフィクション。読んだら、なにかお返ししなくちゃと思わされる。だれに?なにを?たぶん、自分と社会に。社会なんて言うのもおこがまいしいのだけれども。そういう心の深い所にぐっと来る、滋味深い本である。

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