くもりのち晴れ。
高3娘、部活の最後の日。
6年間の最後を飾る数日前に、5人しかいない仲間のひとりが骨折。
その晩、「私が折れればよかった」と悔し泣きし、朝は無言のまま
登校した。
その涙を一生忘れないでほしいし、忘れることなんてないだろうと、しぼんだ背中を見送る。
発表の日、最後の場面で椅子に座って骨折した仲間が登場。
土壇場で構成を変え、助け合って踊っていた。
在校生も、知らない親も、観客の多くが泣いていた。
あきらめちゃいけない、最後まで仲間だからと、ダンス部の5つの白いドレスが教えてくれた。
学校は嫌いだし、お勉強はできなかったけれど、友だちが好きで、表現することが好き。
この子には、心がわさわさするような感動をけっこうもらったなあ、親なんて、子どもからもらってばかりなのだなあと
感慨深く思った。