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こぼれ落ちないように。

敬愛する吉沢久子さんに再び取材でお会いする。96歳。1年前に本当にチラッとだけお話しした言葉をはっきりと覚えておられ、頭が下がった。私は昨日食べたものさえ忘れているというのに。 会うと、その場にいる誰もが穏やかであたたかな気持ちになる。そういう人に会えるのは年に何度かだが、今日はそのうちの1回であった。 今月の取材相手は平均年齢90歳近いのではないか。媒体違えどこの現象はなぜ。人生の先輩たちの言葉は珠玉で、取りこぼしたらもったいない。書きとめよと言われているのかもしれないが、こんな黒い心では役不足。

2025、1月 『ふたたび歩き出すとき 東京の台所』(毎日新聞出版) 発売

2024、8月 『そこに定食屋があるかぎり』(扶桑社) 発売

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