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さよなら阿佐ヶ谷住宅


連日楽しい仲間との忘年会が続いている。そんなさなか、阿佐ヶ谷住宅の残り少なかった住人も次々立ち退き、これから本格的に解体作業に入っていくという話を聞いた。すっぽり抜けた空。雑木林のような都会の真ん中の広大な緑。アメリカの映画に出てきそうなテラスハウス付きの良質な集合住宅。公団とひとことでくくるより、津端修一、前川國男の「作品」とよびたくなるような昭和の宝がまた一つ消える、このせつなさ。

2025 『ふたたび歩き出すとき 東京の台所』(毎日新聞出版) 発売

2024 『そこに定食屋があるかぎり』(扶桑社) 発売

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