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フリーズふたたび

  • 執筆者の写真: kazue oodaira
    kazue oodaira
  • 2014年5月30日
  • 読了時間: 1分

朝からファミレスで原稿書き。午後、携帯に「今日、お打ち合わせですよね」の留守電が。約束から15分過ぎている。間に合うはずもない。心臓が凍り付く。初めて仕事をする出版社のしかも編集長、最初の打ち合わせ。どうやったらこんな人生で絶対やらかしてはいけない場面で、最悪の失敗ができるんだろう私は。 この凍り付く感じが今年1度や2度ではないというところにも、ほとほと自分が嫌になる。ぐちゃぐちゃに書いたスケジュール帳のメモが原因。年のせいにもしてもらちがあかないので、携帯電話のメモ機能に「スケジュール帳はきれいに書く」と書いた。その前のメモは、「メールは送信する前に誤字を見直す」。小学生かっ。 携帯を落としたら、液晶画面にフリーメーソンのような変な幾何学模様が浮かんでは消え、消えては浮かぶ。そしてきまぐれに何も浮かばない日があってそれはそれでぞっとする。「もっと落ち着こう」とメモ機能に書き足さねば。

 
 

2025 『ふたたび歩き出すとき 東京の台所』(毎日新聞出版) 発売

2024 『そこに定食屋があるかぎり』(扶桑社) 発売

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