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世にも悲しい顔アゲイン

  • 執筆者の写真: kazue oodaira
    kazue oodaira
  • 2016年4月18日
  • 読了時間: 1分

生活クラブの平田牧場産豚肉はすこぶる旨いが高い。毎回ちびちびと小分けして、肉1:野菜9みたいな感じで使っている。 今日は塾帰りの娘に奮発してやろうと、鉄のフライパンで肉だけを贅沢に炒めたら、フライパンの手入れをしていなかったせいか黒焦げに。 貧乏性の私は炒めた肉を水で洗い、ちゃっちゃっと炒め直して素知らぬ顔で出したら、娘がひとくち食べ、世にも悲しい顔をして、山口百恵がマイクを置くみたいにそっと箸をおいた。この表情、どこかで見たことがあると思ったら、7歳の頃、私が玄米ごはんにとちくるって3食玄米に。ある夜、ひとくち食べてそっと箸を置き「この家ではもう白いご飯は食べられないんですか」と聞かれた。あの表情と同じだ。 わたしも食べたら口が曲がりそうなほどまずかった。肉は洗っちゃだめだな。娘にも平田牧場にも謝りたい。・・・山口百恵のマイク、ゆとり世代は知らんか。 (写真) 国立新美術館、ISSEI MIYAKE展へ。歳を重ねるほど創作をアグレッシブに攻めているということにものすごく心が震えた。そして近作ほど素晴らしく、マーヴェラス。かなわぬ願いだが、洋服に触れることができたらもっと嬉しかったのだがな。

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