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定例の言い訳。

  • 執筆者の写真: kazue oodaira
    kazue oodaira
  • 2017年12月25日
  • 読了時間: 1分

1日おきに忘年会やら酒席に出かけている私に、娘がひと言 「育児放棄だ」。 この時期だけはすまん、飲むのも仕事のうちなのだと、昭和のお父さんみたいな言い訳をしてみるも 冷ややかな視線が痛い。 「うちのクラスの親で知らないのママだけだと思うから一応言っておくけれど、センター来月13日だから」 「ええええええええっ!もうそんな?」と 回転寿司屋で叫んだら、こちらのレーンの人全員に振り向かれた。 自分のスケジュール管理に精一杯で、もう無理。母親偏差値は30以下です。 (写真) 必ず飲むのは、シングルモルトか、カルバドスか、オードヴィ。宴の後、ひとりでも近所のバーで、これでしめる。この旨さを教えてくれたのは、パリ歴の長いカメラマン・安部まゆみ巨匠。巨匠は今日は、角砂糖に何かの酒を数滴しみこませ、「くぅ〜っ。うまっ。この飲み方が一番好き」と、荒ぶる海で漁を終えたアイルランドの漁師のような表情で、目を細めていた。

 
 

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