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幸福のお裾分けをいただく

  • 執筆者の写真: kazue oodaira
    kazue oodaira
  • 2013年2月15日
  • 読了時間: 1分

テレビ局で働いたり、ペルーを何ヶ月も旅したり、山登りしたり、日本中忙しく駆け回っていた人が、陶芸家の伴侶を見つけ萩に移り住むという。ああ、彼女らしい道を見つけたなと、とても嬉しくなった。40オーバーの娘にお母さんは「相手が日本人で良かったワー」と真顔で言ったというのがおかしい。年を取ると、結婚とか出産とか他人のめでたいことが尋常じゃないくらい嬉しく感じられるようになる。最近は冠婚葬祭といえば葬式なので。新しい人生の扉を開ける人のそばにいるだけでシアワセが伝染(うつ)る。うれしくてふたりでケーキを3個食べた。「どんだけやる気なんですか。まあ私も食べますけどね」と言う彼女と余分な1コを分け合った。

 
 

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