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日常からこぼれ落ちる風景の尊さ


自分が子どもの頃のアルバムを見ると、入学式や誕生日や卒業式や旅などハレの日が句読点となり、それらの点をつなぐと、自分の成長が可視化できる。 だが、いま私が作ったアルバムは、特別の日からこぼれ落ちたふつうの日々が、句読点よりもっとこまかな点となり、時間という一本の線になる。 こうしてみると写真を印刷して並べるという作業は、かぼそいけれどたしかにつながってきた線のぬくもりを、確かめる行為のように思える。 〜「巣立つ子におろおろしながら、きづいたこと」 『BRAND NOTE』CANON PIXUS インタビューとエッセイ寄稿しました。 文/大平一枝 写真/木村文平

2025、1月 『ふたたび歩き出すとき 東京の台所』(毎日新聞出版) 発売

2024、8月 『そこに定食屋があるかぎり』(扶桑社) 発売

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