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明治維新と開化堂の茶筒


『Discover Japan』2月号、「こうめぐる」第7回 京都・開化堂(取材・文)。 ここの茶筒を二つ愛用しているという柴咲コウさんが、開化堂を訪ねる旅。文明開化とともに始まった日本初の茶筒専門店。百を超える工程を経てできる職人の技、リスクを背負いながらも、老舗が果敢に世界に向けて挑む姿勢に、頭が下がる。 (写真) 2016年オープンのkakado cafeは、河原町七条に。レトロなビルをフルリノベ。 2階のギャラリーもいいのだけれど、私は裏庭のテラスにそっと置かれた、灯油タンクのデザインに惚れた。廃番の品を苦労して手に入れたとか。そう、灯油タンクってじつは目立つのに、ひどい色のものしかなくて不満だった。 長年欲しかった金網つじの茶こしを、kaikado cafeで購入。うやうやしく箱の中に鎮座する茶こしに、最初はむうぅとなったが、今は使うたび惚れ惚れして大満足。毎日幸せな気持ちになれる。薫香漂う京番茶の色も移らないし、緻密な金網は頑丈で美しいまま。どう使ってもフォルムが美しく保たれていて、京金網の実力を見せつけられた思いなんである。

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