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映画『PERFECT DAYS』と中勘助の短編『島守』





映画 『PERFECT DAYS』の役所広司さん演じる平山が平日立ち寄る浅草の飲み屋、

休日に行く大皿の惣菜が並ぶスナックに

魅了された。

そしてハッとした。

この憧れには、おぼえがある。中勘助の短編小説『島守』だ!

 ある男が、わけあって湖の小島で初秋を過ごす。

 朝、米を炊き、浪華漬(なにわづけ)という大阪発祥の粕漬けの瓜を木桶から引き上げ、ほんの少し切って茶漬けにする。

 残りは再び大切に桶のなかに埋める。その淡々とした日々に挟み込まれた食卓の美味しそうなそうなこと。

【自分の味の見つけかた】第6回

⁡(ウエブ平凡)

2025、1月 『ふたたび歩き出すとき 東京の台所』(毎日新聞出版) 発売

2024、8月 『そこに定食屋があるかぎり』(扶桑社) 発売

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