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昭和の作法

  • 執筆者の写真: kazue oodaira
    kazue oodaira
  • 2013年1月25日
  • 読了時間: 1分

小津や成瀬巳喜男の映画をまとめて見ていて、やっぱり昭和の言葉は気がきいていていいなと思う。「ちょいとばかに気前がいいじゃないか」なんて最高だ。「ちょいと」と「ばかに」がセットになると昭和風味が倍増する。「なんですか不意に」の「不意に」もいい。 お父さん役の笠智衆が、夜遊びの過ぎる娘を説教するとき「ちょいとここにおすわりよ」とまずこたつの座布団を勧める。説教にもちゃんと作法があった。今度、子どもたちを叱る前にそんな風に言ってみるか。・・・あ、うちにろくな座布団がなかった。

 
 

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