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気遣いの女王と。

大平 結婚されたあとは、作る料理も変わりましたか。 角田 夫とは食の好みが正反対なんですよ。私が大好きなチーズやバター、マヨネーズなどの脂系が駄目で。好きなものを聞くともやしとか豆腐とか、全部白いんです。だから一緒の時は覇気のない料理をしています。 大平 パンチがあるものは大体、茶色系ですよね(笑)。 角田 そうです。揚げたてのカツとか、口の中がガチャガチャするような、「ああ、生きてる!」と実感するようなものがない。 ・・・・・・ サンデー毎日』(7/23,30合併号)のお引き合わせで ありがたいことに 小説家の角田光代さんと対談させていただいた。 “私なんかのために”と思わせない、上質な気遣いに唸る。 かつて、ツレヅレハナコさんのお声がけで一度、角田さんと食事をご一緒したことがある。これが最初で最後だぞと噛み締めながら食べた。

まさか再びお目にかかり、ずかずかご夫婦の食生活に踏み込む日が来ようとは。光栄すぎた。

※「エコノミスト オンライン」 でお読みいただけます

2025、1月 『ふたたび歩き出すとき 東京の台所』(毎日新聞出版) 発売

2024、8月 『そこに定食屋があるかぎり』(扶桑社) 発売

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