素敵祭りの逡巡
自分自身は何ひとつ素敵ではないし、ずぼらで雑で掃除も苦手だ。若い頃にたくさん失敗を繰り返してきた末にやっとたどりついた力業(ちからわざ)の家事を、そこがおもしろいので取材させてほしいという。「失敗」を強調してくださいねと伝えて引き受ける。でも、素敵な女子カメラマンさんが素敵に撮ってくれるし、ライターさんも素敵に書いてくれるので、どうしたって、それふうに写真も記事も仕上がる。今日もそんな取材だった。 本の宣伝になればの一心で引き受けるが、こんなスーパーダメ人間がそんなふうに扱われではやっぱりいけない。編集部にも申し訳ない。そろそろけじめをつけねばらならない頃なのだなきっと。
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