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贅沢な一服


日本茶インストラクター、岩井利恵ちゃんが、5月、八芳園の催しでいれたお茶の写真を見せてもらった。 新茶をスイカ玉のような氷の下に敷いて、1滴1滴、滲み出たお茶を いただくのだそうな。 とろりと甘くて、新茶のおいしさを最高に引き出せる味わい方のひとつという。 1年のうちで新茶の季節だけしかできない贅沢。 なんて美しい季節のたしなみだろうか。 写真を眺めては、涼にひたる。 パソコンをたたきすぎて、目がしょぼしょぼして、朝も晩もわからなくなりかけている。 そんな目に、この鮮やかな若い緑は、まぶしいくらい明るくて、救われる。

2025、1月 『ふたたび歩き出すとき 東京の台所』(毎日新聞出版) 発売

2024、8月 『そこに定食屋があるかぎり』(扶桑社) 発売

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