面識のなかった戦友 <新刊のお知らせ>
10年以上前、
打ち上げをという話がご本人に伝わる前にたまたまなくなり、会う機会を逸していた人から
不意にフォローされた。
おそるおそる、その話をDMで返した。
「私も一度お話をしてみたかったんです」
間髪入れず返事がきた。
・・・・
暮らしをテーマにした取材記事に、適した塩梅で「私」の視点を織り込みながら綴る、実はあまりライターとしてはロールモデルのない仕事を28年間無我夢中でやってきた戦友にも似た気持ちがある。
同じ雑誌に隣り合わせたり
彼女が
別冊天然生活『暮らしのまんなか』を年に4冊一人で書いて編集していたころ
「一田さんが大変なので」と編集部から相談され2冊引き受けたことも。
・・・・
28年間、各誌紙に書いてきたエッセイを編んでいただく機会を得た。
願わくば帯文を一田憲子さんにと編集者に申し上げた。
お会いしたら話が止まらなかった。
目標のモデルがおらず手探りだったこと。
東芝ルポというワープロを仕事で使い始めた時期も、遠回りをしてこの道に入ったことも、年齢も同じだった。
(多くを語らずとも魂が伝わる同い年の人が最近周囲に増えたのはなぜだろう)
宝石のような装画と手作りフォントの題字は、
雑誌『かぞくのじかん』の連載で担当していただいて以来、いつか自著でと願っていた花松あゆみさん。
『天然生活』の版元はあの頃から移り、
『かぞくのじかん』は今はない。
28年間、トライアンドエラーを繰り返しながら走ってきたいろんな味の日々が
フルーツサンドのようにつまったエッセイ集、
Amazon、楽天市場ブックス、予約開始です。
〜自分のきげんのつくろいかた』(大和書房)
2月10日発売
※津幡修一・英子さん夫妻のお話含め表題の秘密は拙著をぜひお読みください。
Comments