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以心伝心

うちあわせで、スイカが大好きだというスタイリストさんに、知る人ぞ知るスイカの名ブランド「しもっぱらのスイカ」がいかに旨いかをとくとくと説明した。長野県松本市波田の下原地区でできるスイカのブランドで、いま、「日本一甘い」と言われている。値段も高いのだが、本当にこれを食べると他のスイカが食べられなくなる。グルメのお医者さんに贈答として送ったら「知ってるわ、下原のスイカね」とご存じだった。とうとう東京にまでその噂が!?と、ちょいショックだった。あんなにうまいものは、長野県の中だけで独占しておきたい、という狭い料簡のためである。 あ〜、しもっぱらのが食べたいと思っていたら、実家から「今日、直売所に行って予約したので送るね」との電話が。なにこれ透視?親子の以心伝心にもほどがある。 というわけで、届いた4Lのスイカがどーん。しばらく主食にしよう。

2025、1月 『ふたたび歩き出すとき 東京の台所』(毎日新聞出版) 発売

2024、8月 『そこに定食屋があるかぎり』(扶桑社) 発売

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