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定点観測

今は3軒目くらいで、さっくりカラオケに行ってしまうけど、昔は6時に会って終電過ぎまでずっと話し続けて笑い続けていた。何をあんなに話すことがあったんだろうと、不思議に思う。最近読んだ本を聞いて、愚痴を言い合い、馬鹿な酒の失敗話をしあって、最後は結局、「こんな企画どうよ」と仕事の夢見話なんかになる。 そういう人生の定点観測はかけがえがない。 「野心のすすめ」(林真理子著)、30万部に値する内容だ。腹くくって書いている感じがびしびし伝わる。本気度がそのへんの自己啓発本とは全然違う。林さんのポジションで、この時代にがつがつ行けと言い切る勇気に敬意を払いたい。新しく買い直して人に贈ったり、勧めたりもした。読書体験を能動的に変換させる、そんなことをするのも久しぶりなのである。

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