珉亭物語
おいしい町中華と聞いてあなたが想像するそれより、“ちょっと”おいしい。“ものすごく”ではない。
その“ちょっとおいしい”が55年間変わらないこと、必ずお腹がいっぱいになること、また来たいと思えること。そういう店が変わらず街にあり続けることは、めまぐるしく変わりゆくこの町ではひどく大事なのである。
連載『そこに定食屋があるかぎり。』(ケイクス)
「下北沢の赤いチャーハン、生みの親の意外な系譜【珉亭】」
文:大平一枝
写真:難波雄史
