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食べ納め


選考委員をお引き受けしている

「わたし遺産」(三井住友信託銀行)の大賞受賞者宅へ。新幹線で横に座った若いサラリーマンの人と到着までおしゃべり。とても親切で、感じが良くて、乗り換えにまごまごしている私を入り口まで連れて行って下さった。関西勤務で、甲府や鹿児島の出張もいまは日帰りで、「ホントこれ以上交通網が発達して欲しくないです」と言っていた。日本のサラリーマンは本当によく働くなあ。コーラのように爽やかな笑顔なので、旅先でこんなに素敵な人と出会うなんて運命だわ何か始まるんじゃないのと思ったが、何も始まらず名前も言わずに終わった。あたりまえだ。 現地に着いたらとりあえず、代理店のみなさんとごはん。男子8〜9人いるなかで、おばさんの私がいちばんガブガブ生ビールを水のように飲んでいて自分で引いた。翌朝、駅で選考委員の穂村弘さんと入れ替えで東京に戻った。蒸し暑いのに、穂村さんの周りだけ霧ヶ峰みたいな爽やかな風が吹いている。思えば、銀行や代理店の人も受賞者の方もみんな、清々しい印象のひとたちばかりだった。丸二日間、爽やか祭り。これはなんのご褒美だろう。 東京に戻り、板橋で仕事。帰りに、またまた性懲りもなく平凡社のSさんとかき氷。ぐるなびで、その地区で一番クチコミの高いかき氷を探しておいて、取材が終わると、どちらともなく「じゃ、行きますか」となる、かき氷仲間。 今日は十条だるま屋餅菓子店へ。最初、「いちじく」について質問したら、給仕のお兄ちゃんに「それはやめたほうがいいです。砂糖はグラニュー等を使ってますから。絶対、“極上いちご” にしたほうがいいです。こちらはあまおうと和三盆ですから」と強力にプッシュされる。見ると1500円也。 かき氷に1500円かけるのは邪道なので却下。ウンチク好きのお兄ちゃんは、「普通のいちごを食べたいお客さんもいるんだよっ!」と、厨房のおばちゃんに怒られてしょんぼりしていた。 安い自家製氷イチゴも、イチゴがごろごろしていて絶品! ほかにきんかんやキウイもあるらしい。そしてウンチク兄ちゃんもまたこの店の名物らしい。今年の食べ納めは、濃い思い出になった。

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