逆謝罪
- kazue oodaira
- 2015年5月18日
- 読了時間: 1分
クチコミで評判の良い施術者さんのリンパマッサージを受けに行った。素晴らしい技術で、みるみる体中がほぐれていく。汗を流しながらぐいぐい全身をマッサージしていた女性の手が今度はお腹へ。すると彼女が申し訳なさそうに言った。 「大平さん、指が……指が腸に届きません」 「皮下脂肪が厚すぎて?」 「はい、もうちょっとだけ脂肪が減ってくれたら皮膚の上から触れるんですが、今どんなに押しても、どこに腸があるのか…ちょっとわからなくて、すみません」 いいえ、謝らなくてはいけないのは私です。ああ、普通の人のようにお腹の上から腸を触ってみたい。