反響
今年の春、”「からっぽ」のお弁当につまっているもの ”というテーマで
エッセイを3本書かせていただきました。
作品に、素敵なオリジナルの映像と音楽が添えられたこともあり
思いがけず大きな反響をいただき、企画した花王プラザさんに、1万を超える感想が寄せられたそうです。その多くに
ご自分のからっぽのお弁当の思い出が綴られていました。
今月、そのなかからいくつかをご紹介。”みんなの「からっぽ」につまっているもの。”というテーマで
それらの作品にコメントを添えさせていただきました。
ウエブというメディアのインタラクティブな関係性に、あらためて驚かされたできごとでした。
そして、どこにでもあるお弁当というテーマの、どこにもない一人ひとりの物語の奥深さにも
胸を打たれました。
ぜひ、このために作曲されたピアノ曲を「オン」にしてお読みください。
「からっぽにつまっているもの。」
(近況写真)
クリスマスに初めて、娘の希望で教会を訪ねた。1936年築の富士見が丘教会(下北沢)は、国の有形文化財だった。近所なのにそんなことも知らなかった。
心も耳も静かに穏やかになる独特の空間で、キャンドルの炎を見つめる。優しいとか慈しみとかいたわりという言葉を、空間で表現しろといわれたら、ああなるんだろう。パイプオルガンの音色が細胞にしみた。
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