救急
火にかけた鍋がコンロからずれているので、直そうと思ったら誤って鍋が傾き、熱湯が左手にかかる。
「あっち!!」と、左手を抑えたら、血が吹き出した。
右手に包丁を持っていたのを忘れていたのだ。
刃先で左親指関節外側をざっくり。
救急病院に行くと、神経に達しているとのことで、手術室で腱の縫合をした。
指の付け根に打つ数本の麻酔注射が痛くていたくて暴れたら
「暴れると、もっと打ち直すことになりますよ」と、(まあまあ)ヤングイケメンドクターに低い声で言われ
ぴたりと動きが止まる。子どもか。
縫合が終わり、最初に聞いたのは
「先生、お酒は飲んでもいいですか」。
3人のドクター、一斉に失笑。
「お酒は腱をむくませます。痛くなってもよかったら」。
そんなわけで回復のめどがつくまで禁酒を言い渡される。
パソコン打てないことより辛い・・・。
救急に行く私の後ろ姿を、盗み撮りしていた娘。
「ママ、そこまで手上げなくてもいいから。そんでパニクりすぎだから」