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発見


古本を読んでいると、うっすら聞いたことがあるけれど、正確には語れないという類の事件や単語が次々出てくる。読みながらiPhoneで引くのでなかなか前に進まない。今日覚えた言葉は、「下種(げす)の一寸」。戸や障子の閉め具合で、人間の品性がわかるという意味。私がまさにそれ。最後まで閉められない。しかし、げすも一寸も、言わないしなあ。覚えたところで活かしようがないのだが。 出どころは『深代惇郎の天声人語』。天声人語を担当したのは昭和48年からのたった2年半。病気で早逝した名文家の本である。

2025、1月 『ふたたび歩き出すとき 東京の台所』(毎日新聞出版) 発売

2024、8月 『そこに定食屋があるかぎり』(扶桑社) 発売

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