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Best of 京都土産


夫が仕事で京都へ。 ロケやらなんやらで何十回と通い、おまけに東山区出身。にもかかわらずお金のない19歳までしかいないので、おいしいところを聞いても「天下一品」か「王将」しかでてこない。しもきたにも三茶にもありますから、それ。 そんな京都音痴の夫にオーダーする土産は試行錯誤の繰り返しだった。原了郭の黒七味もそうそう減らないものだし。 しかし、ここ数年やっと定着した。新幹線構内でも買える、何度食べても激しくおいしい鉄板京土産マイベストは 「抹茶ゼリイ」(中村藤吉本店)。 そこに今年加わったのが、六曜社珈琲店のコーヒー豆である。取り寄せが出来ず、店に行かないと買えないので、「有り金全部はたいて買ってこい」というミッションを発令。買い占めたら恐縮なので事前に電話をしてから行けというアドバイスも添えた。 こんなおいしい豆は、名古屋のペギー以来。これで冬をシアワセな気持ちで乗り越えられる。 あとは、錦市場の有次で300円足らずの菜箸を年1回買い替えられればわたしの京土産は完璧。 しかしどれも安い。安すぎる。安上がりな自分がなんだかちょっと悔しいがしょうがない。おいしいのだもの。

2025、1月 『ふたたび歩き出すとき 東京の台所』(毎日新聞出版) 発売

2024、8月 『そこに定食屋があるかぎり』(扶桑社) 発売

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