TKOの木本さんにNO(ノックアウト)
「いい人」という表現は、大ぐくり過ぎてときに失礼にも聞こえるが、それでもこの言葉を使いたい。 TKO(松竹芸能)の木本武宏さんは、激しくいい人だった。 2時間、最初から最後までものすごく一生懸命、ひとつひとつ手を抜かず丁寧に答えてくださった。どのスタッフに対する態度も同じで、物腰が柔らかく、細やかな気配りをする人だった。 NHK「ごちそうさん」でファンになってはいたものの、ここまで取材で清々しい気持ちにさせてくれる人とは・・・。 4ページにわたって半生を聞く内容だったので今回が特別かと思いきや、編集者から渡された資料は、何年か前の沖縄の高校生向けのウエブの取材記事だった。高校生向けというだけでもニッチなのに、沖縄エリアのみ。なのに、今日と同じように全力投球で、丁寧に受け答えしている。どれだけまじめに答えているかは、ひと目見ればわかる。行間から伝わってくる。 木下さんも、同じように一生懸命な人だという。上京5度目で成功したというが、この人柄とあのコンビの才能で、成功しないはずがない。 どんな仕事もていねいに、という姿勢に学ぶことは大きい。取材後、スタッフ全員がお会いする前以上に大ファンになっていた。(扶桑社のキミジマさん〈右〉と)