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きのう、きょう、あした。

  • 執筆者の写真: kazue oodaira
    kazue oodaira
  • 2014年11月5日
  • 読了時間: 1分

フラワーカンパニーズの『日々のあぶく』という歌の中に、人間なんて生き物は、誰でも年を重ねると、今まであったぶざまで惨めで本当にどうしようもない日々でも、かなり大げさにドラマチックに話を塗り替えて自然に美化しようとする、という歌詞があって、どきりとする。 それはきっと、美化でもしないと、恥ずかしくてしんどいことだらけで明日を生きられなくなるから。いわば生きるための防御反応のひとつなのだろうな。 懐かしい人から連絡をもらうと、嬉しいことの倍くらい、恥ずかしいことや心苦しいことでいっぱいになる。あのとき言えなかった「ごめん」がありすぎて、穴があったら入りたくなる。そんな人が私には情けないほどいっぱいいる。

 
 

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