top of page

ばあちゃんと孫

  • 執筆者の写真: kazue oodaira
    kazue oodaira
  • 2016年8月8日
  • 読了時間: 1分

来月からイギリス留学する息子は、彼女を連れ長野の祖父母宅へ。 孫が初めて女の子を連れてくるとあって母は何日も前からあたふた、どう接したらいいかと、事前にやたらに電話がかかってきて、めんどくさいのなんのって。 「松本城は連れていかなならん」などというので「若者に任せて、いろいろ口出ししないでやって」と釘を刺すのに 翌日また電話で「松本城へ連れていかな」と同じことを言う。 そんなこんなで、息子らは3日間滞在。高速バスの停留所まで送ってもらい、乗り込んだらたまたま最後部座席だったそう。 ふりかえったら、さっきまでやいのやいの元気だった母が、父の横で号泣していて、その姿がどんどん小さくなっていったんだよ、と息子が教えてくれた。 わたしも長野を離れ、愛知の学生寮まで送ってもらった日。母は別れ際に大泣きしていたなあと想い出す。 いろんな愛情がバトンタッチされ、2016の夏が過ぎてゆく。

 
 

2025 『台所が教えてくれたこと ようやくわかった料理のいろは』(平凡社)9,12発売

2025 『ふたたび歩き出すとき 東京の台所』(毎日新聞出版) 

00:00 / 05:15
Gradient_edited_edited.jpg

© 2024  暮らしの柄 大平一枝  Kazue Oodaira , Design Izumi Saito [rhyme inc.] All rights reserved.  

bottom of page