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山に架かる虹

【写真】よくみると山に虹が。

拙著『見えなくても、聞こえなくても。』(主婦と生活社)の取材以来8年ぶりに丹後半島の限界集落、味土野(みどの)へ。限界という言葉を使うのはためらわれるが、今残っているのは3世帯。うち1世帯で、拙書の主人公、梅木好彦さん、久代さん夫妻も豪雪を避け、今は味土野を降り、1年のほとんどを町の借家で過ごしている。 小雨が降っていたが、細川ガラシャが隠棲した城跡のある小山に登ると、ふっとやみ、目の前の山に虹が架かった。空に架かるのではなく、山の低いところに7色がはっきりみえる。手でつかめそうなくらい近くに。瞬間、なんともいえない神秘的な気持ちになった。神様は近いところにいるんじゃないか?と、無宗教の私でも信じたくなるくらい不思議な気持ちであった。味土野は毎回、そんな不思議体験があって、私は勝手に強烈なパワースポットと信じている。さて、次に行けるのはいつだろう。

【写真】味土野の孤高の木工作家 大益牧雄さんと。井戸の水を引き、米や野菜は自分で育て、家の近くの欅や栃を使ってすばらしい漆の器を作る。3年に1度銀座で個展を開き続ける。最高にかっこいいアーティストだ。

【写真】味土野で有機米を作る梅木好彦さん、全盲ろう(視覚と聴覚の障害をもつ)だがスーパー明るい久代さんと。ふたりは互いの手に触れて、手話を手の動きで読み取る「触手話(しょくしゅわ)」で会話をする。3人でいると、手話をできない私だけが不自由なのである。

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