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寮ばなし

  • 執筆者の写真: kazue oodaira
    kazue oodaira
  • 2013年10月7日
  • 読了時間: 1分

石原壮一郎さん取材。あたりのやわらかい、腰の低い方だった。埼玉大の学生寮出身で、「もしかしたら全寮連に加盟してました?」と伺ったら「よく知ってますねえ」とそこから、寮フェス、寮祭、寮内サークルなど懐かしい言葉が続々。「わたし、寮生同志で結婚したんです」と言ったら、「ぼくもです!」と。同時代性を激しく感じる取材だった。 そこで団交とか、エンタープライズ入港反対とか、電力会社の電波塔を囲む人間の鎖をやりましたよね、とかまでは差し障りがありそうなので言わなかった。世の中はもうバブル期に突入していたのというのに、青学に進学した高校時代の親友はディスコとか合コンとかミスコンとかクレージュとか、きらきらと毎日楽しそうだったのに、愛知の端っこにいた私は、まるでそこだけ60年代みたいだった。あんなに学生運動がさかんな集団を私は他に知らない。だって寮祭の最後、寮歌の次に〆で歌うのが「インターナショナル」なんだもの・・。

 
 

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