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『写真時代』を創刊した編集者、末井昭さんの『素敵なダイナマイトスキャンダル』をたまたま最近読んだので、同名の映画を見た。荒木経惟さんに、ジャズミュージシャンで作家の菊地成孔さんが扮していて、どちらも好きな人なので、キャステイングの妙に驚いた。 登場人物はもう少し少なくても良かったかなと思う。  ところでこの映画を見た翌日、荒木経惟さんのモデルを長らく勤めていた一人の女性が、声を挙げたのを知った。その後、水原希子さんらがインスタで拡散した。  me too という時代のうねりの中で、大きなメディアが取り上げないのも(唯一『美術手帖』は取り上げた)、「巨匠と言われる人にはよく聞かれた話だよね」と片付ける業界の男性たちの声も、まったく昔から変わらなすぎて驚いた。 つまりは、女が自分たちで変えるしかないんだろう。  ただし、この告発(と敢えて記す)は、作品とは切り分けて考えなければいけない。わたしは荒木経惟さんの写真は、やっぱりどうしたって『さっちん』のときから好きだ。世界中の写真のバイヤーが集まるパリフォトで、彼のコーナーだけ日本とは別立てで成立していたことに大きな誇りを感じた。   私は、16年間荒木さんのミューズとして作品に登場したKaoriさんが未来を変えようと、大いなるものに向けて投げたボールを、まっすぐな気持ちで受け止めたいし、ひとりでマウンドに立ち、投げきった勇気に最大の敬意を表する。 「その知識、本当に正しいですか?」 (KaoRi)

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