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uguisu(三茶)


念願のuguisu(三軒茶屋)に行った。1か月前から予約してようやくだ。 こういう期待はたいがい、「まあまあおいしいけど、それほどでもなかった」というオチになりがちだが、本当においしい店だった。料理も独創的で、ビオワインもおいしい。そしてなにより、びっくりするくらい安い。おまかせで、食べきれないくらい出てきて、料理のコースは3千円だという。あまりにもわかりにくいところにありすぎて、もう1回行ける自信はゼロだが、スバラシイ店だった。 子どもが学童クラブ時代のママ友とかれこれ10年。子どもはとっくにでかくオッサンのようになっているのに、母たちは変わらない。いや、編集長になったり、室長になったり、偉くなったぶんストレスも膨大で、心の病気と更年期を尋常じゃないほど怖れているというところだけが、あの頃と唯一変わったところかもしれない。私はやくざな商売のままで出世に縁がないけれど。

2025、1月 『ふたたび歩き出すとき 東京の台所』(毎日新聞出版) 発売

2024、8月 『そこに定食屋があるかぎり』(扶桑社) 発売

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