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新刊発売日のココロ

  • 執筆者の写真: kazue oodaira
    kazue oodaira
  • 9月16日
  • 読了時間: 2分

更新日:9月17日

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 人様の台所を訪ね歩いている私の、失敗だらけの料理、自分の台所の変遷、忘れ得ぬあの人の味を綴った初めての食エッセイである。



 去年は新刊が7冊上梓し、学ぶこと、自戒することが多々。

 30年余の連載や各紙誌に書いたものがまとまったり、たまたま重なっただけだが、読者の方のなかには「さすがに内容薄いのでは」と思う向きもいると気づいた。私だってそう思うかもしれない。


 書店の売り場も、新しい著書が出ると前のものは押し出されることが多い。そんななか、フェアをしてくださったり、あえて既存の自著を並べてくださったり、涙が出るほど嬉しい場面もまた記憶に深く刻まれている。


・・・


 先日美容師さんに「料理のお仕事をされているんですか」と言われた。インスタ、ぱっと見ただけなので間違ったらごめんなさい、と。

 いえいえいいんです、もっと頑張らなきゃいけないんです私、と言った。大量生産大量消費の対岸にあるものの価値観を。失われつつあるがなくしてはいけないモノや暮らしに宿る美質を。


・・・


 地に足をつけ、これからもひと文字ずつ丁寧に紡いでいこう。こういう日こそ、気持ち新たに。


・・・

 9/17 、新刊記念トークイベントを料理家の上田淳子さんと代官山蔦屋書店で開催。チケットは対面・オンラインともに当日まで購入可です。(お申し込み詳細は蔦屋書店 コチラ




 


 
 

2025 『台所が教えてくれたこと ようやくわかった料理のいろは』(平凡社)9,12発売

2025 『ふたたび歩き出すとき 東京の台所』(毎日新聞出版) 

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